シンプルと複雑

最近の世の中に出回っているサービスやものは、
大きく3つに分類されるんじゃないかなぁと感じています。

  1. 見た目も中身もシンプルなもの
  2. 見た目も中身も複雑なもの
  3. 見た目はシンプルだけど、中身は複雑なもの


番は、いわゆる一発屋なもの。
わかりやすく、作り易い。
当たれば "一時的" に爆発的にヒットする。


例えば、

  • かめはめ波が出せるだけのアプリなど一発系
  • 電話だけの機能がある携帯端末

番は、ボタンがいっぱいあったり、使える機能をずらっと並べてあるもの。
分類分けはしてあるけれど、それだけ。
ユーザーの動きとかはあまり気にしてない。


例えば、

  • yahoo
  • mixi
  • 日本の携帯端末

番は、見た目はシンプルで、わかりやすい。
使っていくうちに、色んな機能があることに気づき、
作りこんであるなっていうのがわかる。
初心者から上級者までが楽しめる。


例えば、


数年前は、番の、機能とか文字をずらずらと並べていくのが主流だったように思います。
私もそんな風にWebページを作っていたりしました。
今も主流だと思うのですが、これからは、
機械に人間が合わせるのではなくて、機械が人間に合わせるべきではないか
ということを考えて色々なものを設計すべきなのではないかなぁ、と感じています。


今出回っている本で、Webページのレイアウトの仕方、とかを見ていると、
なんカラムで作って、最新情報はここに置いて、メニューはここに置いて、
とかが書かれています。でも、
どれも複雑化してしまい、目に入る情報が多すぎる
と思うのです。
ぶわーっと文字やリンクが並んでいると、
「で、どれをさわればいいの?」
状態に陥り、ページを見ている人は、苦手意識がどんどん浮上していきます。
はじめはできるだけシンプルに、何ができるのかを明確に1つだけに絞るべきだと思っています。


だからといって、ただシンプルなだけでは、そこで終了してしまします。
シンプルなだけのものでも、作り易くてわかりやすいので、それはそれでいいのですが、
ずっと使ってもらおう、広めてもらおう、というのであれば、
ぱっと見た目は気づかないけど、色々な機能がある。
というのがいいんじゃないか、と思っています。
あとは、他の人にも機能を増やしてもらうために、
ある程度、使える技術をオープンにする(APIのようなもの)、
ということも発展のためには重要なんじゃないかと感じています。


私はWebが得意なので、Webを例にしてみましたが、
Web以外のことでもそういうふうに設計していけばいいんじゃないか、
と思っています。




はじめはできるだけシンプルに。
でも、ユーザーが使える機能はたくさん作る。
できれば発展させる仕組みを作る。



それが、今まさに、新規ユーザー獲得の秘訣なのではないかな、と。